羽田空港からハワイへ。特に東京、神奈川エリアに住む人にとって羽田空港発の国際便は、それだけで海外旅行がぐっと身近になったといえるが、ハワイへでかける人にはさらにうれしいポイントがある。 これまでに羽田/ホノルル線の就航を決定している航空会社は日本航空、全日本空輸、そしてハワイアン航空の3社。どのフライトも、夜10時半以降の出発のため、仕事が終わってから、空港へ向かっても十分時間に余裕がある。例えば、木曜日に仕事を終えて空港へ向かえば、金曜日に1日休むだけで、2泊4日のハワイ旅行が実現できるのだ。これなら、なかなか休暇がとりにくい人も、ハワイ旅行がしやすくなるのではないだろうか。 又、国際空港や、ハワイへの直行便がない地方に住んでいる人にも利点がある。これまでは、地方空港からは、別の国際空港へ乗り継ぎをしてハワイまで行くか、場合によっては羽田空港から、成田空港までの移動といった不便な乗り継ぎがあったが、羽田空港を利用することで、その移動距離や、時間が短縮。そのうえ羽田/ホノルル線は深夜のフライトのため、東京で1泊する必要がなく、家を出てから、その日のうちに現地に到着できるというスケジュール面での利点もある。時間に無駄なく、ハワイへ出発できるのだ。現地到着時間も、うれしいポイントのひとつ。現在、日本からホノルルへ向かう便は、どの航空会社を利用しても、午前中の到着だが、現地ホテルのチェックイン時間は、午後3時頃というのが一般的だ。荷物は預ってもらえるものの、ホテルにチェックインするまでの時間が、ずいぶん空いてしまうということもある。現地では、午前中でもハワイ到着時の日本時間は真夜中。時差ぼけもあり、眠たいのが最高潮という、一番辛い時間帯に時間をもてあましてしまった経験がある人も多いのではないだろうか。 一方、羽田/ホノルル線の場合、現地到着時間は、同日の昼ごろ。チェックインまでの時間が短いので、身体への負担が少なく、初日のスケジュールをスムーズに組むことができる。もっとも、羽田を出発するのは、夜の10時半以降なので、約7時間のフライト中を眠って過ごせば、日付変更線を越えて、時差マイナス19時間というタイムゾーンに入っても、自然に身体がなじんでいく。辛い初日の眠気を緩和できることはもちろん、時差ぼけをコントロールしにくい、子どもでも初日からごきげんだ。ハワイの思い出も、よりよいものになるだろう。ホテルに荷物を置いたら、観光やショッピングなど町歩きに飛び出して、すぐにでもハワイ体験を始められる。 帰国便のスケジュールにも注目すべきポイントがある。現在運航している、ホノルル発の日本への帰国便は、早朝便が多く、まだ夜も明けぬうちにチェックアウトを済ませ空港に向かわねばならないことも多々ある。つまり、最終日はまったく予定を組むことができない場合が多いが、羽田/ホノルル線の帰国便は、どれも現地を夕方6時以降に出発するため、最終日も、半日以上ゆっくり過ごすことができるようになる。また、オアフ島以外の島々、ネイバーアイランドを訪れた場合、帰国日に、他島からオアフ島で乗り継ぎをしようとすると、日本への帰国便に間に合わないこともあるため、オアフ島での前日泊が、必要になることが多い。が、夕方発の羽田行きの場合は、その必要はなく、ぎりぎりまでネイバーアイランドを満喫することができる。「帰るだけ」だった帰国日に、思わぬ時間が空くので、その時間こそいつもとは違った楽しみに費やしたい。
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