マカオと日本をつなぐ糸は、室町時代の鉄砲伝来、ザビエルのキリスト教布教に遡る。ポルトガルは、マカオで莫大な富を築く。だが、オランダ、英国の台頭、日本の鎖国等目まぐるしい変化の中、『１６世紀の街』マカオ時代の繭に包まれたように現在へ。四世紀半の間、封印されたかの郷愁に満ちた浪漫の国、それがマカオの魅力です。そこを曲がれば西洋、ここを曲がれば東洋。混沌もまた、マカオの大きな魅力。石畳の道を下りてくると、線香の匂いが漂う寺院、蓮の池がある庭園。路地に入れば、ひしめく店々。歴史遺産のすぐ横、すぐ裏手に、人々の暮らしがある。路地から路地へと歩くうちに、迷路に入り込んだような錯覚が。でも、すれ違うのは、穏やかな笑顔。ここは、混沌と調和の街”マカオ”。