カンタス航空(Qantas)は1920年にオーストラリアのクィーンズランド州で設立されました。「Queensland
and Northern Territory Aerial Services Limited(QANTAS)」として登録した設立当初から、安全性、運航に対する信頼度、エンジニアリングとメンテナンス、顧客サービスなどの面で高い評価を築き上げてきました。カンタス航空は現在、世界では一流の国際線航空会社、オーストラリア国内では最も成功したブランドのひとつとして認められています。また、他の航空会社を含めたグループ企業の運営や専門市場での事業展開も行っています。カンタス航空は、乗客輸送と航空貨物という中心事業の他、カンタスリンクやジェットスターといったグループ企業を運営しており、機内ケータリングや観光旅行などの関連事業にも関心を置いています。カンタスリンクは、オーストラリア国内の49の空港間を、毎週約2000便運航している航空会社です。カンタス・ケータリング・グループは、2つの機内食事業(Qケータリングおよびスナップ・フレッシュ)を運営する、カンタス航空の完全子会社です。Qケータリングは、オーストラリア国内の6つの空港(シドニー、メルボルン、ブリスベン、ケアンズ、アデレード、パース)を拠点としてケータリング事業を行っています。スナップ・フレッシュは、機内食調理作業の中心として、クィーンズランドに建てられた最新式の工場で、航空業界以外の市場にも供給を行っています。カンタス・フレイトは、カンタス航空とジェットスター航空の国際線全便、およびウェットリース形態のボーイング747-400F貨物機3機分の貨物を取り扱っています。また、シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、およびサンフランシスコには、自社が運営する取り扱い施設があります。これらの施設はオーストラリアでも最大の貨物ターミナルに数えられており、カンタス航空やジェットスター航空機のみならず、その他多数の航空会社の貨物も取り扱っています。エクスプレス・グラウンド・ハンドリングは、カンタス航空の完全子会社で、カンタス・エアポーツ・アンド・ケータリング・グループのメンバーであり、ジェットスターや地方の航空会社の一部に対して、地上での取り扱いサービスを包括的に提供しています。カンタス・ホリデーズは、カンタス航空の完全子会社で、オーストラリア国内で最も認められた旅行会社です。カンタス・ホリデ-ズは30年以上にわたり、お客様にオーストラリア国内および海外のさまざまな旅行先を紹介してきました。ジェットスター航空は、オーストラリアとシンガポールにおいて、オーストラリアおよびアジア太平洋地域を対象とする格安航空券を提供しています。ジェットスター航空がオーストラリア国内で就航したのは2004年5月25日で、そのわずか6ヶ月後の2004年11月には、オーストラリアからアジアへ向けての国際長距離路線の運航を開始しました。カンタス・ディフェンス・サービスは、オーストラリア国防軍に対して、オーストラリア政府の特殊目的航空機やRAAFのヘラクレス航空機、ADFの戦闘機・ヘリコプターなどの航空機のメンテナンスサービスとサポートを行っています。
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